ORIGIN

趣味で書いてる文章をのっけてます。

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

トンネル 

何も見えないと嘆かないで
手を引いてあげる 導いてあげる
キミの悲しみがわかるはずもないけど
放っておけないから ほら 手を出して

出口の明かりを見逃さないでね
二人だからね 大丈夫だよ
すぐに光と出会えるよ

脚が痛いなんて泣かないで
傍にいるから 諦めないで
キミの痛みがわかるはずもないけど
守りたいから ほら 歩き出して

ずっとこの手を離さないでね
近づいてるよ 大丈夫だよ
光が僕らを呼んでいるから
スポンサーサイト
[ 2007/08/02 05:02 ] ポエム | トラックバック(-) | CM(1)

綺羅綺羅 

きらきら
きらきら
きらきらしてる
誰にも真似のできない感じで
キミはとってもきらきらしてる
世界中の誰もが勝ちを諦めるような
無敵と呼べるそんな輝き

キミの輝きをくもらせるやつが現れたときは
どうやらぼくが戦わないといけないようだ
「守る」っていう格好良いことじゃないけど
ぼくのするべき応対は義務づけられているようだ

きらきら
きらきら
きらきらしてる
誰もが逆らうことのできない感じで
キミは過剰に輝いている
吸い寄せられてくる虫たちは
ぼくがみんな追い払っている

きらきら
きらきら
きらきらしてる
そんな瞳にぼくを写して?
キミのそばにいる許可は得ている
無期限の契約じゃないみたいですが
どうかぼくを解雇しないで

きらきら
きらきら
きらきらしてる

きらきら
きらきら
きらきらしてる
[ 2007/06/27 20:39 ] ポエム | トラックバック(-) | CM(0)

mori 

白くて鈍くて情けない月の影
僕の右手を溶かしてる
森は深く沈んでいって
ふくろうたちは夢を貪る
寒いなんて誰も言わない
怖いのは 濡れてきらめく緑の葉だけ

遙か雪の空を呼ぶよ
誰もが涙を凍らせるような
世界の果てをつくる雲

願いは強くて紛れない星の路
僕の両手は離れない
空は蒼く沈んでいると
こうもりたちは喜び踊る
音はないけど音は消えない
怖いのは 夜を楽しむこの笑顔だけ

春が青い火を消すよ
溶けていく黒色
オーロラのような 樹海の陰を照らす花

水は木々を通り抜けていく
花々は雪を優しく諭す
地面が顔を出したとき やっとわかったよ
隠されていた森の表情
微笑んでいるように見えたんだ
[ 2007/06/17 21:34 ] ポエム | トラックバック(-) | CM(0)

近ければ近いほど 

キミがいる
笑っている
いつもそうだ
僕をなだめるように
キミがいる
笑っている
いつもそうだ
微笑んでいるんだ
[ 2007/06/16 00:54 ] ポエム | トラックバック(-) | CM(0)

十倍 

力になれないときもあるけれど

きっとその10倍は

力になれるときがある

だから僕を頼ってください

だから一人で泣かないでください
[ 2007/06/12 20:11 ] ポエム | トラックバック(-) | CM(2)

一行目を縦に読もうシリーズ 

一円玉を
石で叩くと
二秒後には
鳥に奪われる

千客万来
差額返済
万年補欠
別居三年

海賊万歳
千円紛失
山頂雨雲
千駄ヶ谷
[ 2007/06/10 21:21 ] 思うままに | トラックバック(-) | CM(0)

ARK 

何処かに続く道の先を想像えるのは如何だろう

道の始まりを求めているのか
道の終わりを求めているのか
判らなくなるのかい 仕方ないさ そう

向こうから来る者にとっては始まりの場所であって
向こうへと渡る者にとっては終わりの場所であって
少なくとも道は二通りの存在となる わかったかい?

道程を辿り戻ることなど 考えてはならないと言ったはずだ
遠くなる到着地点に気を滅入らすのは得策ではないんだ
気を保ち進み続けることに 意義を見出すのは確かに難しい
苛立ちを苦しみに紛らせて地を蹴っている あの者こそ上手な生き方
黙々と進む者達こそ 滅入る気の元となるのだと広まればよい

賑やかなる「疲労の塊」の塊を眺めている空の者達は 何をもって気を持ち続けているのだろう
我らはただ歩くだけだというのに
考えるほどにこれは気を持たせることのできない話のようだ

道の果てなど探さずともよいのかもしれない
未知に果てなどないのかもしれない
[ 2007/06/05 20:13 ] ポエム | トラックバック(-) | CM(0)

悲観的じゃない無常 

もしもキミが死んでしまったら
気持ちとか 約束とか
みんな消えてしまうよ
僕だけが覚えているんだ
ただ一人で
思い出を書き出してみる
そんなことしかできないんだ

例えばキミにキスしたことも
恥ずかしくて 嬉しくて
そんな大事なことだって
世界で僕しか知らないんだ
ただ一人で
自分の唇触ってみたり
そんなことしかできないんだ

愛なんて
二人だけのものだから

愛なんて
きっとすぐ消えちゃうんだ

いつか僕も無くなって
記憶とか
記録とか
遺らなくって
棄てられちゃって
ただただただ
もういない僕とキミが
誰も知らない本物になる
[ 2007/04/06 15:29 ] ポエム | トラックバック(-) | CM(2)

堅い果実 

知ってたよ
キミのホントの嘘のこと
嘘の重ね方が不器用なんだね
そんなのすぐわかるって

いいんだよ
そんなに焦って隠すなよ
キミを嫌いになったりしてないよ?
むしろ僕は嬉しいのにな

キミはなかなか教えてくれないんだね
僕は種まで食べたいのにな
全部知っちゃだめなのかな

まあいいや
これから徐々に知りましょう
そのほうが楽しかったりするかもね
いつかみんな教えてね

いつかみんな知りたいな
いつかみんな教えてね!
[ 2007/03/30 16:50 ] ポエム | トラックバック(-) | CM(0)

You 

暮れの街

び疲れた

の背中に

り難うと

しい心に

ましさの

きだす手

うなかれ
[ 2007/03/20 23:36 ] ポエム | トラックバック(-) | CM(0)

フユジ 

自転車の後ろから
キミの音が届く
ずっと僕に寄りかかって
眠ってしまえばいい

キミを乗せて走っている
冷たくない こんな冬の朝
ふたりあたたかいまま

スピードはゆるめないよ
キミが起きてしまうから
僕らずっとこのままで



BUMP OF CHICKEN/車輪の唄 を イメージ(・∀・)
コトバを揃えらんなかったぃ
[ 2007/03/05 23:27 ] ポエム | トラックバック(-) | CM(0)

Fushi-Gi 

似合わないってなんなんだろ
らしくないってなんなんだろ

僕がやっていることを
僕がやっていないっていう

そういうことなのかな

自分が自分じゃないってことは
自分で自分を探さなくちゃ

そういうことなのかな
[ 2007/03/05 23:08 ] 思うままに | トラックバック(-) | CM(0)

ダスティンホフマン/ゆず をイメージ 

時々僕は思い出す
あの頃好きだった
あの女の子のこと

いまでも
すこし気になっている

もう何年も見てないや
彼氏はいるのかな
彼氏はいたのかな

俺のことは
忘れちゃったかな

時々こんな考えかたで
なんだか微妙に後ろ向き

久しぶりに見かけたら
なんだかすこし違ってて
すごく可愛くなっちゃっていて
僕の知らない人の
恋人になっちゃっていて
とってもふたり楽しそうで

僕は羨ましくって
ちょっと悲しいな
ちょっとじゃないな
[ 2007/02/28 23:08 ] ポエム | トラックバック(-) | CM(0)

“D” 

穴の開いた赤い靴下
向こう側を覗いてみたんだ

どうでもいいこと
どうってことない
どうしようもない

穴の開いた赤い指先
止まらない血を舐めてみたんだ

どうでもいいこと
どうってことない
どうしようもない

全部元に戻るわけじゃない
夢ん中じゃあるまいし
赤い味がしてちょっと痛いだけ
傷は残って何か云い続けるんだ

穴の開いた世界中から
あてもないけどさまよってみた

どうでもいいこと
どうしようもない
どうってことない
どうなるんだろう
どうなっちゃうんだ
どうしてなんだろう
どこがわるい?
どうしようもない?

僕らは赤い世界になるのを待つだけかい。
[ 2007/02/14 23:06 ] ポエム | トラックバック(-) | CM(0)

つぶやき 

電車に乗って

一番近い駅までの切符を買って

終点まで乗っていく

そのまま、また乗った駅に乗って戻る

音楽聴いたり本読んだり眠ったり

窓から見えるいろんな街の景色を見たりするのもいいかな


いまのところ

これが俺の考える「自由」かな
[ 2007/02/03 22:11 ] 思うままに | トラックバック(-) | CM(0)

五言詩|孤独 

見上げても

見下げても

己だけだよ

なんなんだ

こんな世界

覚えがない

いつの間に

来たんだろ

出られるか

出たいんだ

出してくれ

寂しいよう

人間だもの

寂しいよう
[ 2006/12/29 08:58 ] ポエム | トラックバック(-) | CM(0)

つぶやき 

ただ会いたい
まだ会えない
また会いたい

似てゐる。
[ 2006/12/29 08:55 ] 思うままに | トラックバック(-) | CM(0)

七言詩|魔物 

輪っかを投げた
その先を歩く影
捕えた白い魔物
涙を流している

なにか剥がれた
眩しく光りだす
偽物の面だから
本物は見えない
剥がしていくよ
現れてくるんだ
本物の顔と君が
僕を狂わせるね

内側に忍び込み
内側を揺らすね
乱されているよ
そう君のせいだ
もうこの夢から
覚められないさ
捕まえておいて
逃がすのも嫌だ

白い魔物がいる
僕を食べている
望んで食われる
僕は変わりだす
新しい自分かな
生まれ変わった

僕は今白い魔物
[ 2006/12/15 21:05 ] ポエム | トラックバック(-) | CM(0)

ふたり 

 青い空から降る白い雪。

 そんなロマンチックなものを期待してたわけじゃないけど、

 せっかく君と歩くのだから。


 かわいい犬と出会ったり、

 きれいな花を見つけたり、

 なんでも記念にしたいから。


 魚がぽちゃんと跳ねたりさ、

 はっぱがふわっと落ちたりさ、

 みんな思い出にできるから。


 みんな思い出にしたいから。


 大きな大きな木の下に、

 ちっちゃなベンチがあったらさ、

 なんだか座るのためらわない?


 ちっちゃな花のすぐそばに、

 こわれたベンチがあったらさ、

 座ってみたくなるんじゃない?


 二人で歩く道だから、

 いろんなことを考える。


 二人で並んで考える。
[ 2006/11/26 23:15 ] ポエム | トラックバック(-) | CM(0)

携帯電話 

どうしよう


画面に浮かぶ「好き」の文字

メールでコレを伝えるのは

なんだか軽い気がするな

僕の気持ちは

もっとすごく重いモノだから

ちゃんと君に伝えたい

ちいさな画面に頼らない


君の方を向いて

君の目を見ながら

これ以上ない速さで動く 自分の心臓に負けないように

乾ききった口を開く

余計な飾りの付かない「好き」だけど

練習通りにいくだろうか

まぁ それは君しだい


少しのどを潤して

機械のように立ち上がる

呼び出すだけなら文字でいいよね?


さてと

屋上へと続く階段で ゆっくり君を待つとしよう。
[ 2006/11/26 22:59 ] ポエム | トラックバック(-) | CM(0)

森 

 落ち葉が舞い、どんぐりの降り注ぐ森の中。彼は歩いていた。
 足元は、まだ落ち葉の積もっていない土の肌が流れていた。
 彼は、色づいた葉の隙間から空を眺めていた。
 突然、大きな音がした。なにか大きなものが落ちる音。

 なにか大きな、そう、人間のようなものが、いや、それよりもっと大きなものが、それが木の上から落ちたような、いや、飛び降りたような、そんな音だった。それが、彼の背後から聞こえたのだ。

 彼は、動けなかった。
 
 この森には天狗が出る。
 それを聞いてここに来たのだが、不気味な森に恐怖感が段々と頭をもたげてきた。彼は、いま、帰ろうと思ったところだったのだ。

 天狗が、私のうしろに、いる?
 振り向けない。
 振り向いた途端に、あの長い鼻が、赤い顔が、大きな目玉が現れそうで、怖かった。

 赤ら顔、堅く長い鼻、ごわごわと尖った白い髭、黒く大きな鋭い目。
 想像してしまうと、途端に恐怖感が倍増する。
 背後のなにかは、動かないようだ。音がしない。黙っていた鳥たちが、また鳴き始めた。
 気のせいだったのかもしれない。

 天狗など、いるわけがない。

 彼は、ケリをつけて去ろうと決めた。
 ちらっ、と振り向いて、なにも無いのを確認してから戻ろう、と。
 ほんの、ちらっ、とでいいんだ。

 なにもなかった。
 なにも、いなかった。
 
 ―――目の高さには。


 見上げると、下駄の底が見えた。
[ 2006/11/23 12:36 ] ストーリー | トラックバック(-) | CM(0)

What Is Peace? 

踏んだ瞬間に体が消えるとしたら
それは楽かもしれない

でも
あっけないのは味気ない
あっという間に消えてしまうなんて
今まで生きてきた意味がひとかけらもないじゃないか
そんなのいやだ

俺はいやだ
消えてしまってどこへいくんだ
教えてくれなきゃ納得できない
泣き出してしまうかもしれない
目覚めたら「無」だなんて
死にたくなってしまうかもしれない
「無」の世界から消えたいって願ったら
どうなるんだろう。
考えれば考えるほど、悲しくなってくる

頼むから
平和になってくれよ
武器を捨てろよ
国境をなくせよ
なんで仲良くできないんだよ

俺のうまれる前からずっと
国境があって
人種があって
戦争があって
そんなのが当たり前の世界に生まれてきたから

でも
当たり前だなんて思うのには疲れてきた
消えていく人がいるのに
俺は生きてる
何も悪いことはしていなくて
どっかの誰かの勝手な考えで死んでいく人がいるんだ
そんなのおかしい

人の上に人が立つのはおかしい
もう言ってることがわからなくなってきた
いろんなことが混ざっていく

無理やりだけど
まとめれば、つまり

平和になろうよ
[ 2006/11/13 23:34 ] 思うままに | トラックバック(-) | CM(0)

愛すべきは、夏の風。[1] 

1、


 いつもと同じように、僕は腕時計をみる。短針も長針も、秒針までもが、黒板の上にかかっている時計と一緒に動いている。
 あと十二秒。あと九秒。あと七秒。五、四、三、二、一、・・・・・・・・・ほんの微かな、よほど集中していない限り聞こえない音をたてて、ふたつの時計は午後三時を示した。
 なんとも間抜けな感じのするチャイムが鳴り、数人の生徒が喋り続ける教師を無視して机上を片付け始める。
 教師はなんとか一段落つけたようで、持っていた教科書をぱたんと閉じる。
 その瞬間、誰も号令をかけていないが、全員が立ち上がる。そして、誰かの号令で全員が礼。
 教卓の教材を片付ける教師を尻目に、次々と生徒が教室を飛び出していく。飲み物やパンを買いに行く生徒、友達を誘ってトイレに向かう生徒、恋人に会いに行く生徒もいるようだ。正直、憎たらしい。
 僕は机の横のかばんから、一冊、文庫本を取り出す。木から作ったという味のあるブックカバーの下は、大したものじゃない。よくある推理小説だ。暇つぶしに持ってきたのだが、なかなか面白くなってきた。


2、


 ん? なんだか廊下が騒がしいぞ。
 教室にいた生徒たちがドアの方へ集まっていくのが、視界にはいる。
 てめえがなんたらかんたら、うるせえなんたらかんたら、という甲高い声が聞こえてきた。どうやら女子の喧嘩のようだ。学校の廊下で喧嘩とは、なかなか派手なことをするもんだ。
 おー。鈍い音がしたぞ。
 おー。泣き声が聞こえるぞ。ついに手を出したか。最近の女子は怖いもんだ。
 耳だけに神経を集中させて、廊下の様子をうかがってみる。野次馬たちの騒ぐ声で想像するに、手を出した方、つまり結果的に勝った方は去っていったようだ。まるでヒーローだな。
 勝者が去り、野次馬たちもぞろぞろと去っていく。敗者の泣き声が廊下に残る。無常だな。


3、


 今は授業中。
 さっき喧嘩見物していた野次馬くんたちの話に、僕は耳を傾ける。
「あの女子、強かったな」
「ああ。今年の一年の女子で一番強い、って言われてた反町を一発で泣かせたんだから、ただもんじゃない」
 反町? まさか中学時代、誰もが恐れていたあの反町か? あいつが泣かされたのか?
 ・・・・・・・・・万歳だ。なんとなんと、こいつは嬉しいや。
 ひとりで喜びつつ、再び耳を傾ける。教師の方ではない。野次馬くんたちの方へ、だ。
「あの強い女子、何組だった?」
「四組だよ。こないだ小林んとこに遊びに行ったときに見かけた」
 もう一人、会話に参加したようだ。
「あんなちっちゃい身体で、よく反町なんかに向かえたよな」
「ぐーだぜ、ぐー」
「怖ぇよな、最近の女子っ・・・」
 彼が急に黙ったので、気になってそっちを(チラッと)見てみると、彼が隣の席の女子ににらまれているのが見えた。はっはっは。・・・やっぱ、怖ぇや。
[ 2006/05/17 18:50 ] ストーリー | トラックバック(-) | CM(0)

CHILD HOOD 

   一、

 実生と俺は幼なじみ。だから、もう十五年の付き合いになる。家が向かい合っていて、小学校も中学校も一緒だった。
 そしてこの間、揃って地元の公立高校に合格した。
 同い年なのに年上ぶる実生には、時々腹が立つ。でも、俺たちはキョウダイのように育ってきた。
 お米の実る頃に生まれたから、「実生」。読み方は、「みう」。
 ちなみに、俺の名前の「大地」も、お米が「大地の恵み」だからだそうだ。この名前の由来を聞いたとき、もし俺が女に生まれていたら「恵」になっていただろうと思った。
 俺はそう思ったことは無いのだけれど、実生は「カワイイ」らしく、男子に人気だ。中学では、実生への手紙やプレゼントを俺に託していく男子生徒が、ずいぶんいた。
 まあ、恋をしたい男子たちには悪いけれど、実生は恋愛に興味は無いらしく、ことごとく無視していた。そしてなぜか俺はホッとしてたりする。

 俺の母さんと実生の母さんは、中学・高校と同級生だったから、もう二十五年来の親友だ。今でもすごく仲が良くて、よく一緒に買い物や旅行に行ったりしている。
 実生の父さんは中学校の先生だ。とてもやさしい人で、小さい頃はよくキャッチボールなんかをして遊んでくれた。生徒からも好かれているみたいで、勉強を教わりに来る生徒もたくさんいる。
 でも、教師の子どもが頭が良いとは限らないらしい。実生を見ていてよくわかった。・・・俺だって人のことは言えないんだけどね。
 俺の父さんは、小学校の用務員をしている。子どもたちから「修理のおじさん」と親しまれている。
 休み時間には、子どもたちに誘われてドッヂボールをしてるんだよ。と楽しそうに話す父さんを見ていると、俺も将来は父さんみたいに楽しく仕事をやりたいな、と思う。
 実生も俺も一人っ子。だけど俺たちはキョウダイみたいなものだから。
 たぶん実生も寂しくないと思う。

 中学の卒業式も無事に終わり、誰にもボタンをねだられることのなかった俺の制服は、たんすのなかで眠りについた。
 俺が片想いしてた女の子は誰かのボタンをうれしそうに、そして大事そうに握っていた。


   二、

 四月の第二水曜日。
 実生と俺の、高校の入学式の日だ。
 朝、早起きして制服を着てみた。中学校と同じ学ランだったけど、なんだか大人に近づいたような気がした。
「実生、早く起きなさいよ」
 向かいの家から、実生の母さんの大声が聞こえてきた。実生はまだ起きないようだ。毎朝聞こえてくるこの声に、この近所の人たちは慣れている。聞こえない日は、心配されるほどだ。
 俺は一階へ降りていった。母さんが朝食の支度をしていた。
「ダイチ、今日はお弁当要らないんだよね」
「要るよ。前に言ったじゃん」
「ふーん」
 …沈黙が流れる。
 恐る恐る口を開いた。
「無いの?」
「無いよ」
 待っていたかのような即答が返ってきた。-そして会話は終わった。

 七時四十分、実生が外から俺を呼ぶ。実生の食べるスピードが速いのか、俺が遅いのかは知らないが、昔から迎えに来るのは実生だった。
「ダイチ早くしてよ。早くしないとバス行っちゃうよー」
「待てって。ヒマならキョンと遊んでな」
 実生が自転車のスタンドを立てる音が聞こえ、すぐに犬の鳴き声と、実生の走り出す音が聞こえてきた。
 キョンは我が家で飼っている柴犬だ。誰にでもすぐに好かれる。近所の小学生と実生のいい遊び相手だ。ただし番犬には向かない。

「いってきまーす!」
 自転車に乗り、実生と並んで走り出す。
 いつもと同じ時間に同じ景色を見ているだけなのに、いつもと違った新しい感じがした。
「もう高校生か」
「まだ高校生だよ」
「そうか?」
「だって、まだ15年しか生きてないんだよ?」
「うーん」
「ま、人それぞれだね。考え方は」
 生意気に、このやろー。
「実生は、何部に入るんだ?」
「あたしはね・・・歌を歌いたいな」
「ふーん。じゃあ、合唱部か」
「ううん。じゃなくって。なんていうか、最近の歌みたいな、ギターとかドラムとか・・・」
「ロックみたいな音楽か?」
「うん、そんな感じかな」
「ふーん」
 確か、軽音楽部がそういう音楽をやっていると聞いたことがある。
「ダイチはやっぱり野球なんでしょ?」
「当たり前だろ」
「ふーん。飽きないんだね」
 飽きるわけがない。
 俺は小学校の四年生から野球をやってる。近所のみんながやり始めたからと、父さんに頼んで地元の少年野球チームに入れてもらった。もちろん初心者だったから、一から野球を教えてもらい、五年生になるまでは徹底的に基礎を学んだ。
 六年になるとその成果が出てきて、チームのクリーンアップをつとめられるようになったのだ。もちろん中学でも野球部に入った。練習は厳しかったけど、野球が楽しくって仕方なかったのだ。


   三、

 学校に近づくにつれて、新しい制服に身を包んだ新入生が多く見られるようになってきた。
 校門の前には教師団と上級生たちが立っていた。大きな男たちが時々、目を合わせないよう努力しながら通る新入生に声をかけていた。なんと言っているのかはわからないが、小さいほうが怯えてるのはよくわかった。
 二人で自転車をおしながら校門をくぐると、身体中にたくさんの視線が走ってくるのがわかった。
「おい」
 一人が俺に声をかけてきた。うわ、でかい。
「おまえ、サッカーやらないか?」
 サッカー部のキャプテンだろうか。存在感と威圧感がある。迫力はかなりのものだ。         
「すいません。俺、野球部に入るつもりなんです」
「ふーん。野球やってんのか?」
「あ、はい。小学校から」
「そうか。野球が好きなんだな」
 大きな彼は、がんばれよと俺に笑いかけてくれた。
 結局、野球部には声をかけてもらえなかった。悔しかったけど、期待されてないほうがやりやすいかもしれない。
 
 先生たちの誘導で駐輪所に向かった。まだ駐輪する場所は決まっていないらしく、どこでもいいと言われたので、面倒な駐輪器のない場所に停めた。
 近くでクラス分けの名簿をもらい、自分の名前を探した。第一学年は、一組から八組まである。
「あたし二組だ」
 実生が先に見つけたようだ。
「おっ、あった」
 俺の名前は一年二組の行にあった。これで、一年間の思い出を作る場所が決まった。
 一緒にもらった校舎内の地図で、教室の位置を確認していると、後ろから肩をたたかれた。振り向くと見覚えのある丸顔が笑っていた。
「よお。ダイチ、何組だった?」
 中学でバッテリーを組んでいた西本龍だ。背は平均より少し低いくらいで、体重は平均より五キロくらい上のコロッとした体型。
「おう。リュウ。この高校、受かってたのか」
 リュウには悪いが、こいつは落ちたとばかり思っていたのだ。
 リュウは、なんとかね。と笑っている。
「俺と実生は二組だって。お前は?」
「俺は一組だった。でも、知ってるやつが全然いないんだぜ?どうしよう」
 知ってる人がいないというのは、人によってはけっこうつらいものだ。でも積極的に人と話せるリュウなら大丈夫だろう。現にリュウは言葉のわりに楽しそうだ。
 中学時代の友人を数人見かけて話をした後、早めに教室に行ってみようと実生が言うので、三人で教室に向かった。


   四、

「ねえ」
 階段を上りながら、リュウと俺がクラス分けの表を見ながら知り合いの名前を探していると、実生が声をかけてきた。実生は俺たちの少し上にいた。
「なに?」
 …実生を見上げた俺とリュウは、揃って名簿に目を戻した。実生は気付いてスカートを押さえた。
「あ、今見たでしょ!」
 実生の少し怒った声が耳に届くけど、ヘタに見上げられないし、否定も出来ない。リュウは顔を真っ赤にしてた。
 あー、びっくりした。昔から見慣れてたはずなんだけどな。-もしかしたら俺の顔も赤いかも。
 
 三階に着くと、奥から一組、二組、三組と教室が並んでいた。二組の前でリュウと別れて、実生と俺は教室に入った。中学の時よりも机の数が少ない。一年生は三十人×八クラスだ。早めに来た数人の生徒が、まばらに座っている。
 前の黒板に座席表が貼ってあったので、それぞれの席を確認しに行った。俺は二列目の三番目で、実生は五列目の一番後ろの席だった。六列で、各列五人。やはり、初めはアイウエオ順に並んでいた。実生が座席表を見ながら珍しそうにつぶやく。
「珍しいね。男女混合なんだ」
 そういえばそうだ。今までは奇数列が男子で偶数列が女子っていうのが当たり前だと思ってた。僕の隣は男子だし、実生の前の席も男子だ。ふーん、面白いな。
 俺達より先に来ていた人たちは、知り合い同士じゃないらしく、みんな本を読んだり机につっぷしたりしていて静かだった。どれも初めて見る顔だ。どのくらいの数の中学校から生徒が来てるのかな。
「リュウ君のクラス、行ってみない?」
 実生が言った。退屈になったのだろうか。
 
 一組は二組と対照的で、とてもにぎやかだった。はじめ、リュウは一人でぽつんといるかなと思って探してたけど杞憂だった。一番にぎやかな集団の中で、楽しそうに笑っていたのだ。
「リュウ」
 俺が呼ぶと立ち上がって、笑顔でこっちに来た。
「おう、どうした?」
「いや。まだ他の人が少なくてさ」
「ねぇ、リュウくん。あの人達、みんな知り合いなの?」
「いや。さっき会ったばっかだよ」
 それにしては仲良さげだなと言うと、お前らも来いよと彼らの所に引っぱられていった。男子も女子も楽しそうに話している。
「こいつがさっき話してたダイチ。で、こっちが実生さん」
 リュウが紹介すると、男子の目が実生に釘付けになった。女子の目が俺に釘付けになるかもしれないと、ちょっと期待したが、残念ながら。
「ねえ」
 中の一人が話しかけてきた。
「ホントに先生にハゲって言っちゃったの?」
「え?」
 なんだ?リュウは何を話したんだ?
「お前、職員室の窓にボールぶつけて、教頭に怒られてさ。逆ギレして説教の途中で言っちゃったんだよな」
「ハゲって?」
 女子の一人が楽しそうに訊いてくる。
「いや、つぶやいただけだよ」
 必死で否定しようとしたのだが、リュウにうまく利用されただけだった。
「先生。西日が反射して、すごくまぶしいんですけどってな」
 俺の口まねをしながら手をかざす格好をすると、周りから笑いがわいた。
「だってホントにまぶしかったんだぜ」
 またどっとわいた。リュウは笑いながら話し続けた。
「職員室にいた先生達も気付いて、みんな笑いをこらえてたのに、教頭だけ気付かないんだぜ?マジメにカーテンを閉めに立ち上がるもんだから、先生達吹き出しちゃってさ」
「あの後、教頭にすげぇ怒られたんだぞ。あ、でも、他の先生からの待遇が良くなった気がしたな」
 教室は爆笑に包まれ、みんな笑顔で俺をからかった。-いいなあ、この雰囲気。
 他の人も、自分の中学校の話とか、友人の奇怪な行動なんかを話して、新たな出会いを笑顔で飾った。チャイムが鳴っても、教室は笑い声で満ちていた。


   五、

 一組の教室から急いで戻ったが、まだ担任の先生は来ていなかった。
 席について周りを見回してみると、見覚えのある顔がいくつかあった。名前は知らなくても、野球の試合なんかで会ったことがある人がいるみたいだ。
 実生は早速隣りの女の子と話している。ショートカットでなかなかカワイイ子だ。
「おーい」
 後ろで声がした。振り向くと隣の席の男子が俺を見ていた。口元がにやけているのを隠そうともしない。
「ん?」
「お、やっと反応したか。なんだ、女の方なんかじっと見て。一目惚れか?」
 なんだこいつは。俺は少しムカッときた。
「うっせえな」
「おいおい、怒んなよ。あの子は、俺もカワイイなって思ってたんだよ」
 だろ?と、言いかけたけど、あまりにも馴れ馴れしい態度だったので、答えなかった。すると、勝手に自己紹介を始めた。
「俺は吉田ひろき。関口宏の宏に、松井秀喜の喜で宏喜。お前、野球やってたろ?二中のピッチャー。オレ、南中でショートだったんだ」
 こいつよくしゃべるなあと、感心しながら聞いていた。ああ、そういえば見覚えがある。話がやっと止まったようなので、ひとつずつ答える。
「わかった。俺はダイチ。みんなダイチって呼ぶから、そう呼んでくれていいよ。俺もお前に見覚えがあるな。なかなかミートが巧かったな」
 わざとひとつひとつの質問にゆっくり答えてやったけど、ヒロキはにこにこしながら聞いていた。
「ダイチは高校でも野球やるのか?」
「そのつもりだけど」
「そっか。俺は硬式はこわくてさ。中学と同じ軟式野球の愛好会があるっていうから、それに入ろうと思ってるんだ」
「へえ。軟式野球もあるんだ」
「ま、愛好会だけどな」
 ヒロキは、硬式は人数も多くてレギュラーなんかとれそうにないとも言い、俺をちょっと不安にさせた。そしてよかったらお前も軟式にしないかと誘ってきた。
「いや、やっぱり硬式の方で自分の力を試してみるよ」

 教室がだいぶ騒がしくなってきた頃、やっと担任が教室に現れた。まだ新しい出席簿を左脇に抱えて、教室のドアを開けたとたんに、教室が水を打ったように静かになった。
「おお、お前ら。初日っから騒がしいんで安心したぞ」
 教室の張りつめていた空気が、一言で緩んだのがわかった。
「えっと、じゃあ俺の自己紹介から始めようか」
 教室を見回して、自己紹介を始めた。みんな静かに聴いている。
「名前は関口次郎といいます。教科は国語。サッカー部の顧問をやってます」
 なるほど。サッカー部の顧問ということは、普通の日は校内もジャージだろうな。今日は入学式だから、さすがにスーツだけど。
「何か質問はあるか?3つまで許すぞ」
「彼女はいますか?」
 待っていたかのように、離れたところの男子が訊いた。独身っぽい男の先生なら彼女の有無。女の先生なら彼氏の有無。これが定番だろうな。
「彼女は・・・いないな。でも奥さんがいる」
 女子たちの笑い声が響いた。すぐに手が五本ほど挙がり、先生が指名する。
「先生は、何歳ですか?」
「知りたいのか?」
「知りたーい!」
 クラス中が声をそろえる。出会ったばかりとは思えない合唱だ。
「さんじゅー、ひく、に」
 二十八歳。たぶんみんなもう少し若いと思ってたのだろう。あちこちで意外そうな声があがる。
「だろ?俺いつも若く見られるもん」
「初体験はいつ?」
 部屋が静まりかえった後、大爆笑が教室を駆け回った。誰が訊いたのかと思ったらヒロキだった。男子も女子も。恥ずかしそうだけど、みんな笑っている。
「秘密。・・・と言いたいとこだけど、実はな-」
 先生はニヤつきながら、同じくニヤついてる俺たちを見回して、静かに言った。
「高校の卒業式の日だ」
 どこかで「早っ!」という声があがったが、笑い声と拍手にかき消された。「相手は誰か」と言う質問には「もう三つ答えたろ」と言ってはぐらかしていた。
「さてと。先生のことはよくわかっただろうから・・・」
 まだ笑顔が消えない教室。
「出席をとろうか。呼ばれたら立ってくれ」
 いろいろな名前。いろいろな顔。これから一年間を共に過ごす仲間の顔をしっかりと覚えた。いや、覚えようと努力した。覚えるには長い時間が必要だ。


   六、

 入学式は思った通りつまらなかった。「きれいごと」を並べたスピーチは聴き飽きた。ただ、応援団による校歌の紹介は迫力があった。歌詞は聞き取れなかったけれど、大きな動きと大きな声で校歌を歌う姿には感動した。
 暇をもてあましていた俺がきょろきょろしていると、俺と少し離れた所に座っている男子と目が合った。目を逸らしても良かったのだけど、俺は笑いかけた。ホッとしたのか、彼も表情をくずしてくれた。
「暇そうだね」
「やっぱりそう見えるか」
「校長に見せてやりたいくらいの『退屈オーラ』を出してたよ」
 ふたりで、ははは。と笑った。
「二組だよね?」
「うん。俺はダイチ」
「ダイチか。僕は三組の河原ナオトだよ。よろしくな」
「おう。じゃナオト、よろしくな」
 校長先生のあいさつは、恰好の自己紹介タイムになった。感謝しなければ、校長先生に。
 ナオトは県外の中学校から受験してきたそうだ。もっとも、県外といっても自転車通学できる距離らしいが。
 彼は、小学校の低学年からずっとサッカーをやっているそうで、県の選抜にも選ばれたことがある。と、照れながら話してくれた。
「じゃあ、当然サッカー部なんだね」
「もちろん。ここの学校はなかなか強いからな」
 そういえば学校見学に来た時に、パンフレットの部活紹介ページに大きく「全国大会出場」と書かれていた。レギュラーになるのは、きっと大変だろうな。
「ダイチは?」
「俺は野球部。昔っから野球やってるからね。ま、ここは大して強くないんだけどね」
 それからも部活について話していたが、校長先生の話が終わり閉式になったので、お互いのクラスの列について教室に戻った。
 彼は、大人っぽい女子と話をしながら3組に歩いていった。あれは知り合いかな・・・もしかして彼女かな。ちょっとうらやましかった。


   七、

 教室に戻ると、関口先生から明日の連絡を告げられて、すぐに放課となった。
 実生はもう友達ができたらしく、一緒に部活を見学に行くと言ってどっかに消えた。俺も野球部を見学するつもりだったので、一緒に行こうと思ったが、リュウがいない。
 階段の踊り場でリュウを見つけると、ちょうど向こうも気付いたらしく、
「おー、ダイチ。見学行こうぜ」
と、声をかけてきた。俺は手を上げて応えた。

「リュウはどこやる?」
「にゃに?」
 グラウンドに向かいながらリュウに話しかけたが、妙な返事が返ってきた。歩きながらパンを食べていたらしい。
「ポジションだよ」
「ああ。俺は高校でもキャッチャーやりたいな。ダイチは、ピッチャーやるんだろ?」
「・・・うーん」
 どうしようか悩んでいたのだ。硬式は軟式と違い、気をつけなければ肘とか肩とかを壊しやすいのだ。
「できればやりたいけど、志望者が多かったら外野にしようかな」
「ふーん。お前はピッチャーのほうが向いてると思うけどな」
 うーん。ありがとう、リュウ。3年間、ずっとバッテリー組んでたんだもんな。
「ところでさ」
 一人感動していると、リュウがなぜか顔を赤くしながら口を開いた。
「今朝の実生ちゃんのには、ビックリしたな」
 ・・・感動して損した。このエロ・キャッチャーが。

 到着したグラウンドには、野球部員ひとりもいなかった。今日は練習は休みで、金曜日から再開するらしい。俺らと同じように見学にきてた一年生が、その友人と話しているのが聞こえた。
「しょうがねえなあ。帰るか」
 リュウが立ち上がり、伸びをしながら言った。
「そうだな」
 俺も腰を上げる。
 
 俺とリュウが自転車置き場に行くと、ちょうど実生と、一緒に消えた友達がいた。
「あれダイチ、見学していくんじゃなかったの?」
「いや。今日、練習が休みなんだってさ」
「そうなんだ」
「実生ちゃんも一緒に帰らない?」
 リュウが少し顔を赤らめて言った。すぐに赤くなるんだな。
「うん、いいよ」
 リュウはずいぶん嬉しいようだ。まったく。顔にしまりが無いっていうのは、こういうこ顔のことだろう。
 ちょっと待ってて、と、実生は友達に何か言い、別れてこちらに歩いてきた。結局、実生と俺とリュウの三人で帰ることになった。こんなふうに実生と帰ることも少なくなるんだろうな。
[ 2006/05/06 16:42 ] ストーリー | トラックバック(-) | CM(2)


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。